六周年を数えて

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    すべって転んで六周年。
    お陰様で昨日、七年目に突入致しました。

    この土地の野菜の素晴らしさと
    庭の大きな木が気に入って店を開けた
    二週間後にあの震災に見舞われて
    ただ闇雲に徒手空拳のまま六年を数えました。

    それでも毎日、地元産のとびっきりな野菜を
    両手いっぱいに仕入れてシンプルに調理して様々な方に提供する。
    その代価を頂き私は暮らす。
    この小さな小さな循環を生む事を続けてこられた事に感謝です。

    限りある未来の中でまだまだやりたい事の半分も出来ていませんが
    今年こそは、見たかった景色を一枚一枚焼き直せたらと思います。

    オープン当時より少しだけ大きくなった木の下で
    今なんだか清々しい気持ちです。



    ささやかですが、六周年のありがとうを込めて
    当店の人気メニュー六つを載せた「花のレシピ新聞」を作りました。
    こっそりお配りしております。


    昨年の「五周年記念手拭い」に引き続き
    高橋香緒理さんにイラストとデザインをお願いしました。
    Kaori Takahashi
    http://takhskaori.info/

    手拭いは残りわずかですが、当店で販売中です。



    アメイジング・ツリー/長田弘

    大きな樹があった。樹は、
    雨の子どもだ。父は日光だった。
    樹は、葉をつけ、花をつけ、実をつけた。
    樹上には空が、樹下には静かな影があった。
    樹は、話すことができた。話せるのは
    沈黙のことばだ。そのことばは、
    太い幹と、春秋でできていて、
    無数の小枝と、星霜でできていた。
    樹はどこへもゆかない。どんな時代も
    そこにいる。そこに樹があれば、そこに
    水があり、笑い声と、あたたかな闇がある。
    突風が走ってきて、去っていった。
    綿雲がちかづいてきて、去っていった。
    夕日が樹に、矢のように突き刺さった。
    鳥たちがかえってくると、夜が深くなった。
    そして朝、一日が永遠のようにはじまるのだ。
    象と水牛がやってきて、去っていった。
    悲しい人たちがやってきて、去っていった。
    この世で、人はほんの短い時間を、
    土の上で過ごすだけにすぎない。
    仕事をして、愛して、眠って、
    ひょいと、ある日、姿を消すのだ。
    人は、おおきな樹のなかに。

    まだまだ

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      今日はあったかいな、なんて調子に乗って薄着でで出ると夜は震えるような季節です。
      まだまだ熱々のお料理が似合います。

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      豚ロースと菜の花と春蕪の白味噌仕立て

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      鰯のつみれと京芋の新青海苔あん

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      蓬生麩揚げ出し

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      牡蠣と芽キャベツのチーズ煮

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      蓮根ステーキ

      身土不二

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        春がどっと入荷。
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        春野菜は寒さが厳しい冬に地中から芽を出し成長するために
        必要な栄養素や害虫などから身を守る成分がため込まれるので
        解毒作用や抗酸化作用などの働きがあるといわれています。
        爽やかな“香り”と独特の“苦味”には、冬に溜まった
        老廃物を体外へ出すデトックス効果があります。

        夏野菜には水分やカリウムを豊富に含んでいるものが多く夏バテ予防に。
        秋はエネルギーを体内に蓄える効果がある芋類や木の子類が出回ります。
        冬に美味しい根菜類は、身体を温めてくれる成分を多く含みます。

        旬のものをその時期に食べることでその時身体に必要な栄養素を教えてくれるのです。

        採りたての蕗の薹で、ふき味噌
        独活と蕗の薹を合わせた、ドレッシング
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        ランチもグッと春に近づきます。
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        ハローバイバイ

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          この春に当店のスタッフが1人卒業です。
          第一志望に就職が決まり店主は小躍りですが、店はピンチ。

          つくば食堂花では、アルバイトさんを1名募集しております。
          17時から21時位まで(最長でも22時)。
          時給850円から 研修あり

          週2回以上で週末(金曜・土曜)も入れる方。
          制服貸与、賄い付き、たまに飲み会。

          まずは話しましょう。
          お電話かメールでお問合せ下さい。
          029−879-9873
          info@tsukuba-hana.net  担当・植田



          春一番

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            走る春一番。
            芽吹く季節。

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            菜の花お浸し スナップ豌豆と蕾菜の白和え
            あんこう煮凝り じゃこと野芹の出汁巻き
            干柿とクリームチーズ 二色の芋の南京和え
            茄子煮びたし フルーツトマト塩麹和え 
            合鴨ロース 新わかめの茎と干し椎茸のきんぴら

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            白子梅肉醤油 のれそれ(穴子の稚魚)ポン酢
            鯛昆布〆 寒鰤 帆立 鰹

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            春のサラダ 独活と蕗の薹のドレッシング

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            つくば美豚の角煮 男爵あん

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            蕗の薹 たらの芽 蛍烏賊と空豆のかき揚げ
            京芋の蕗の薹味噌

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            牡蠣と白子の大和芋焼き 青海苔あん

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            赤葱と鰯つみれの味噌汁


            3月3日(金)終日7日(火)終日8日(水)終日11日(土)夜は貸切となります。
            歓送迎会のご予約バシバシ承ります。

            年末年始雑感 2016

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              2016年がまだ続いている。
              今、2016年14月12日の深夜。

              僕のような生半可な人間が自分の店なんて持ってしまうと
              ただ毎日の仕事に追われるばかりで一年を振り返る隙間も持てない。
              今更になって、おきざりの着膨れた一年分の感情に
              針を差していったんぺしゃんこにしておく必要。感情棚卸。

              いつ何が起きてもおかしくはない。
              天災さんやトランプさんやポピュリズムさんや東京電力さんやらの
              気味悪さにも指をくわえて見ているほかはないのだ。
              この小さな地球の上で、抗えないいくつもの不条理と愛想笑いで同居していくんだ。
              明日無くなっちゃうかもしれない不実な今日を繰り返すだけなだとしても
              もったいないから生きてやる。
              まずは今日、会いたい人と会って、やりたいことをやって、見たい景色を見よう。

              何でも言っていい世の中と何も言っちゃいけない世の中が作り出す空洞の中で
              多様化と蛸壺化が加速する。
              嘘も本当もごじゃまぜのカラフルでプラスチックみたいな情報で埋め尽くされている。
              1伝えたら10わかるではなくて、10伝えるために100必要であっても、
              面倒くさがらずに、線を引かずに、
              はぐらかさないで分かり合おうとするマトモな人間でいられるだろうか。
              もう、ホンモノとかモラルとかセイギとかどうでもいいのかもしれない。
              僕は面白い事やカッコいい事だけに幼稚に反応して動き出したい。
              いびつでも過激でも君は君なりの僕は僕の言葉を持つべきだ。
              君と僕以外は全部CGだ。

              金が無いとき程、金の事を考えなくてはならない。
              気持ちがガサついているとき程、どうでもいい事が引っ掛かる。
              勘定と感情を比べあいっこしても環状にぐるぐると絡み合うのが常で。
              ゆりかごから墓場まで、ブルースは続くんだよ。

              満員電車で皆が皆がスマートフォンをいじっている光景は悲劇に思う。
              物がインスタントに集約されていくコンビニに違和感を感じる。
              コンビニとスマートフォンだけで全部済んでしまうような便利さの先に何があるのか。
              せめて自分はスマートフォンもテレビも持たずに、繋がらないように麻痺しないように。


              2016年の強い印象
              店の定休が月曜なので美術館や週末のライブにはいけずに、休日は映画を観ることが多い。
              そのあと酒場で、脳裏に引っ掛かるシーンをつまみに酒を飲む事が私の宝である。

              映画
              怒り (李相日監督)
              永い言い訳  (西川美和 監督)
              victoria  (Sebastian Schipper監督
              fake (森達也監督)
              この世界の片隅に (片渕須直監督/こうの史代原作)

              旅行
              バルセロナ
              毎年夏休みの一週間の貧乏旅行で、本来のリズムを取り戻している。

              ライブ
              パスカルズ(STAR PINE'S CAFE)
              形容できない不一致が目の前で混ざって自由に音楽している。
              無秩序で開放的。チープでテクニカル。へなちょこでグレイト。
              悲哀と多幸に同時に包まれる瞬間もあった。美は乱調にあり。

              The End 友部正人(La cana)
              2016年に仕込み中に一番聴いた二枚のライブ。

              仕立て屋のサーカス(LUMINE0)新しく鋭く美しい。
              料理出展としてお手伝いさせて5回目。毎回ドキドキします。


              つい先月にジャスト40歳になりました。
              真夜中、凍るような風に吹かれてコンビニまで歩く。
              赤飯おにぎりと缶ビールでお祝いだ。
              もし明日の朝に雪が降って、まるで景色が少し違ってみえても
              昼間には溶けて、いつもと変わらぬ感じなんだろう。

              本を読めば読むほど自分未熟さを知る。
              歩けば歩くほど世界の広さを思い知る。
              料理を作るほど自分の腕を疑う。
              年をとるという事はどんどん自分が小さくなっていく事なのかもしれない。
              もしかしたらどんどん若くなる事かもしれない。

              いつもと変わらない景色のなかでじりじりと縮こまっていく自分の叙景を一番先頭で眺めてやりたい。
              さあ僕よ更新交信孝心行進だ。2017年を始めよう。




              如月のコースから

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                くるみと蕪と干無花果の白和え

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                寒鰤 赤貝 白子ポン酢 鰹 平目 真蛸

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                前菜盛り合わせ 10品

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                新わかめと新玉葱と寒ブリのサラダ

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                マテ貝のニンニクバター 常陸牛ステーキ

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                白子と牡蠣の長芋焼き

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                ふきのとう たらの芽 椎茸海老真丈「揚げ
                うるいと蛍烏賊のかき揚げ

                one day

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                  ランチ
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                  終えてすぐお弁当の盛り込み
                  夕方までに配達
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                  戻ってすぐディナーの支度
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                  長い一日。
                  計80名様のお腹をいっぱいにする為、
                  一人親方走り回りました。

                  今日のお弁当はカジュアルなもの。
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                  茄子煮びたし
                  芽キャベツと粒マスタード和え
                  野芹としらすの出汁巻き玉子
                  角煮と里芋煮
                  鰯と長葱と椎茸の焼き浸し
                  アボカドと鴨のクリームチーズ和え
                  フルーツトマト
                  金柑と苺と黒豆
                  ちぢみほうれん草お浸し
                  薩摩芋南京和え
                  干し野菜の五目煮

                  寒鰤柚香焼き
                  常陸牛メンチ
                  茗荷甘酢漬け
                  炊込み御飯 むかご・百合根・金時人参・三つ葉・京揚げ

                  如月一日のパーティーケータリング

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                    新年会のお料理のご注文を頂きました。
                    旬のもの縁起もの、そして節分も少し意識して。

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                    茄子の煮びたし
                    干し野菜の五目きんぴら
                    芽キャベツとロマネスコの大蒜炒め
                    新薩摩芋の南瓜和え
                    くわいチップ
                    菜の花と蛍烏賊と菊花のお浸し
                    鰯と長葱と椎茸の焼き浸し 
                    ちぢみ法蓮草くるみ白和え
                    ミニトマト
                    干し柿とクリームチーズの鴨包み

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                    つくば美豚の角煮 
                    玉蒟蒻 里芋 厚揚げ 

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                    蓮根海老真丈揚げ
                    ずわいかに湯葉焼売
                    海老艶煮

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                    銀鱈西京焼き
                    寒鰤の柚香焼き
                    燻製盛り (寒鯖・竹輪・鶏)
                    茗荷の甘酢漬け

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                    野芹としらすの出汁巻き玉子
                    五目炊込みのおにぎり 
                    (零余子・百合根・牛蒡・三つ葉・浅利)

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                    紫芋のプリン 
                    金柑蜜煮と苺

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                    メニューをお付けして。

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                    冬と春が交差します。

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