長月のコースから

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    DSC01595.JPG
    小松菜おひたし 紅芯大根と焼き松茸 えごまポテサラ
    秋茄子 冬瓜 新薩摩 炊き合わせ
    鴨とクリームチーズと無花果 秋刀魚有馬山椒煮


    胡桃と木の子のあったかいサラダ 黒酢ドレッシング


    南京饅頭 鴨鋳込み 無花果 アスパラ  春菊と枝豆のあん


    加賀の郷土料理 治部煮 


    栗とむかごのかき揚げ 地穴子の海老巻き揚げ


    米茄子田楽


       静物    吉岡実
       
       夜の器の硬い面の内で
       あざやかさを増してくる
       秋のくだもの
       りんごや梨やぶだうの類
       それぞれは
       かさなったままの姿勢で
       眠りへ
       ひとつの諧調へ
       大いなる音楽へと沿うてゆく
       めいめいの最も深いところへ至り
       核はおもむろによこたはる
       そのまはりを
       めぐる豊かな腐爛の時間
       いま死者の歯のまへで
       石のやうに発しない
       それらのくだものの類は
       いよいよ重みを加へる
       深い器のなかで
       この夜の仮象の裡で
       ときに
       大きくかたむく 


    Wedding Party

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      大安吉日、お日柄もよろしく
      計八十九名様(二部制)のウェディングパーティ。

      縁起の良い食材と地元旬菜をたっぷり使った献立。

      三種前菜  
      新秋刀魚有馬煮 蓮根チップ 冬瓜柚子胡椒煮と秋茄子煮
      菊花と小松菜のお浸し じゅんさいジュレ

      おつまみ三種 
      南京饅頭 鶏肉鋳込み 蟹菊花胡麻豆腐
      鴨とクリームチーズとアボガドの和え

      お刺身カルパッチョ 
      地すずき 鮪中トロ 帆立 海老  

      和牛ローストビーフ 千切り野菜

      蓮根海老新丈はさみ揚げ

      角煮と里芋と厚揚げの田舎煮

      鯛と松茸の炊き込みご飯  

      桃のブランマンジェ ロザリオ 柿コンポート






      乾杯酒はモエ、オーガニックの発砲葡萄ジュースもご用意致しました。
      地酒は400年続く小さな手造り蔵、結城酒造さんの「結」。
      この他飲み放題は全四十種から。







      銀色週間

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        当店は祝祭日関係なく月曜定休です。
        22日(火)はウェディングパーティーの為、終日貸切です。
        翌23日(水)は片付けと仕込みの為お休みを頂きます。
        シルバーウィークは昼夜共にお席ございます。

        本日のランチ すっかり秋めいて


        夜 かき揚げ四種
        栗とむかご アスパラと蛸 南瓜と新薩摩と蓮根 枝豆と椎茸と新生姜


        秋刀魚の焼きおにぎり 一匹丸ごと


        結婚パーティのお酒も届いて


        「ひやおろし」解禁

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          九月九日は「ひやおろし」解禁日。
          日本酒は、一般的なものと季節限定ものがあり
          一年を通して「火入れ」と「熟成」の工程を工夫する事で
          「初しぼり」「夏の生酒」「ひやおろし」「寒おろし」
          と四季折々の全く違った顔を楽しめます。

          暑い夏の間をひんやりとした蔵で眠ってすごして熟成を深め、
          秋の到来とともに目覚める「ひやおろし」は、その中でも特別。
          食材が豊富なこれからの時期、贅沢な組み合わせをお楽しみください。


          生魚はもちろん


          秋刀魚のみりん干しサラダ 熱々のにんにくネギ油をジュッと


          新蓮根ステーキ


          定番のつくね やさと本味鶏のカリッと揚げ


          天ぷら おくら 舞茸 松茸 長芋 新牛蒡 栗


          夜の定食をつまみにしても。

          8.23〜29 イスタンブール ブルサ

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            植物と一体化した住居


            地球から生えてきたような、これも住居


            ビザンツ建築の最高傑作「アヤソフィア」

            「トプカプ宮殿」


            搾りたてのジュースはそこいらじゅう。


            軒先で窯一つ、一種類のパン「エキメーイ」を焼いて売るおじさん。
            今回の旅行でこの30円のパンが一番うまかった。


            居酒屋の前菜「メゼ」。好きな物をいくつか選ぶ


            お目当ての鯖サンドは三か所で食べたが、今一つ。


            海の方へ


            蚤の市 


            子供を抱いて物乞いするお母さん。みんな生きている。


            とにかく今の、中東に行ってみたかった。
            その中で言葉の響きで選んだ「イスタンブール」。
            モスクやキリムやバザール、人々の祈る姿
            想像しきれないエキゾチックな風景を望んでいた。

            しかし実際のそこは混沌が横たわり美しさは隠れてしまっていた。
            超巨大なアメ横みたいなところに東洋から西洋から
            すごい数の物と人がごった返して、喧騒が鳴りやまない。
            太陽と埃のど真ん中で力強く暮らす人たちのパワーに
            ただただ押しつぶされて毎日疲弊するばかりであった。
            商人も漁師も物乞いも難民も少年達も皆、生きる事を疑わない。
            そのなりふり構わない姿は、塊りとなって弱っちい自分に
            降り積もる。ぼくはただ毎晩同じパブに出かけて、
            そんな塊りを良く噛んでは大量のビールで流し込んだ。
            気の利いたチャイ屋で、路地裏の居酒屋で、場末の屋台で、
            座ってゆっくりとウマい飯を食いながら、見知らぬ人と話しながら
            自分をまとめることで、この街を少しだけ好きになった。

            毎度毎度、長旅は苦しい。
            歩けば歩くほど自分の弱さが浮かび上がってくる。
            言葉も冗談もろくすっぽ通じない中で、 新しい価値と向かい合わなければならない。
            それでも恐れずに、一日中歩く。
            あの角を曲がると新しい景色があるかもしれなと思って歩く。
            もっと柔らかく強くいなくてはならないと思う。

            有限の時間の中で、直接出向いて生々しいものを確かめる必要。
            一辺倒に肥大する情報を鵜呑みにして粗雑にくくるのではなく
            私個人の肌感覚を信じたい。
            「おもしろい」とか「カッコいい」とか「美味しい」とか「かなしい」
            そんな原始的な感覚を大切にしたい。

            世界はまだまだ広い。
            隣の事さえも何一つわかっちゃいない。
            あの公園へ行こう、美術館へ行こう、映画館へ、ライブハウスへ、
            海へ山へ出かけよう。
            それから君と居酒屋へ行って朝まで話そう。

            生々しいものだけを信じる。
            そう、ぼくは料理を続けよう。

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