四周年

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    お陰様で昨日、五年目に突入致しました。
    しかしまだまだひよっ子、イベントなどは特にせず
    気張らずにいつも通りの営業です。

    思い起こせば四年前に地元であるこちらに戻り開業するに至った一番の理由は、
    東京で十五年余りの修業の際に茨城の野菜の素晴らしさを思い知ったからでした。
    自分が生まれ育った土地には誇るべき食材がたくさんある事を見落としていました。
    例えば漁師町の寿司屋さんのように消費者と生産者を極シンプルに繋げる事、
    自分の料理を介して人々の心身が豊かになる。そんな店が持ちたいと考えました。

    物件探しから改装と立ち上げの一切を一からできる限り自分で行い
    やっとこさ店をり上げた二週間後にあの震災がやってきました。
    地野菜を主役にした飲食店でしたので、地震とその原発事故の影響もまともに受け
    しばらくは宿無し生活、頭も心も混沌とした砂を噛むような日々でした。

    人間は自然を前にしては無力であることを痛感し、
    全ての意味が削がれていくなかでも「飲み食い」をする間だけは
    不思議と心が穏やかになれました。
    近所の居酒屋さんの灯りに、珈琲屋さんの一杯に救われる事もありました。
    自分の仕事、飲食業がいかにシンプル且つ重要か再認識したのもこの時期です。

    あれから丸四年、震災と共に歩いて来たような気がします。
    街の端っこでろくすっぽ看板も掲げずもちょこまかちょこまか店を続ける事で
    たくさんのお客様に知って頂けるようになりました。
    毎朝ダンボールいっぱいの地野菜を仕入れては、シンプルに調理して様々な方に提供する。
    その代価を頂き私は暮らす。
    この小さな小さな循環を生む事が自分がこの土地でやるべき事だと
    あの震災があったからこそ強く思います。

    赤ちゃんでも安心して召し上がれる料理
    お年寄りでも身体への負担が少ない料理
    ご病気やアレルギー、宗教や思想など
    何らかの理由で制限されている方々全てが
    平等に同じテーブルを囲んで楽しめるような料理。
    たとえば、五百円の丼も一万円のコース料理も同様に
    ニーズとその条件の中で献立を考え、
    自分らしいやり方で自由にやる。
    この土地で採れた食材をふんだんに使って。

    そんな料理を作り続けていきたいです。
    ありがとうございます。



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